2025年10月24日午前、中国・徐州医科大学高齢者福祉研究院にて『2025年蘇・皖・魯・豫省際地域高齢者福祉事業・産業発展報告書(ブルーブック)』が正式に発表されました。
この発表会には、江蘇省・安徽省・山東省・河南省の境界地域から政府関係者、日中両国の高齢者福祉専門家、大学研究者、業界のリーディング企業など約30名が出席し、中国初の地域高齢者福祉協働評価ツール「医療・健康・介護指数(医康養指数)」の2.0版の発表が行われました。
本報告書では、医療資源、介護資源、経済支援、高齢人口比率、人材育成の五大指標を中心に、地域ごとの高齢者福祉事業および産業発展の現状を科学的に分析。徐州市が78.36点で首位を維持するなど、地域間比較に基づく課題と展望が示されました。
式典では、徐州医科大学党委常委・副校長の孫志明氏、同大学前副書記・副校長で高齢者福祉研究院院長の趙世鴻氏らが登壇し、発表セレモニーを行いました。
専門家セッションでは、一般財団法人日本医療介護共創協会当協会理事長が、日本の地域包括ケアシステムの取り組みについて講演しました。さらに、徐州医科大学との連携による「中日介護資格認証センター」設立の構想を提案し、出席者から大きな注目を集めました。
今回の発表会は、中国における地域連携型高齢者福祉政策の方向性を示すとともに、日中間の専門的・実務的な協働をさらに深化させる契機となりました。